「鎌倉山の本とコーヒーと、」サステナブルな本屋さん

slowz編集部

夏になると訪れる方も多い湘南エリア。海や山などの自然も魅力ですが、実は、サステナブルなスポットがたくさん並ぶことでも有名です。今回ご紹介するのは、サステナブルな本屋さん「惣 common」さんです。

惣 commonさんは、SDGsにかかわる本にたくさん出逢えるのはもちろん新品と古書の区別をせずに販売をしているユニークな本屋さん。


サステナブルなスポットと聞くと、洋服のブランドやセレクトショップ、飲食店や、生活雑貨を扱うお店を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、サステナブルな本屋さんとはどんなお店でどんな特徴があるのでしょうか?

ご紹介いただくのは、slowzコラボレーターの沖田紘子さん。鎌倉や湘南のサステナブルなお店にも詳しく、ご自身は学生時代の国際協力の経験から、長く連れ添うような「もの」との付き合い方を届けたいとベナンの伝統生地を扱うブランド【AFRICL(アフリクル)】を立ち上げ、代表を務めています。




SDGsを意識した選書、だけじゃない?

観光客でいっぱいのエリアから、少し離れ、大きくこだわりの詰まったお家と緑が並ぶ鎌倉山に佇む、惣 commonさん。
緑が美しいアプローチと、大きな本の暖簾が目印です。

惣 commonさんは、SDGsにかかわる本にたくさん出逢えるのはもちろん
新品と古書の区別をせずに販売をしているユニークな本屋さん。

古書の価値が新品と変わらない国もある。
誰かが先に読んでいても、本の内容は変わらないし、そこで出逢える情報の価値も変わらない。
それなのに日本では、人の手に渡り一度でも読まれていると、古本として大きく価値が下がってしまう。

そんな本をとりまく状況への疑問と、本を私有物として所有するだけでなく、みんなのものとして扱いたい、そんな想いから、購入した本を再度買取をしてくれるサービス、そして新品と古書の価値を区別しない販売を行われています。

読み終わった本は、定価の7割の金額で買い取っていただけます。
そして、その本がまた定価で店頭に並ぶんですね。


モノの価値を考えさせてくれる仕組みだなあ、と伺ったときについつい唸ってしまいました。

惣Commonさんに集まる方々との間で本の循環が生まれるというのも、とても素敵で、ついつい足を伸ばしてでもその輪に入りたくなってしまいます。



コーヒー片手に読書タイム

惣 commonさんをおすすめしたいポイントは他にも…。
お店の中から外に目をやると、広々としたウッドデッキと青々とした緑が美しく広がっています。

そして、惣Commonさんは"ブックカフェ"
外の景色が美しいカウンターで、ドリンクやケーキなども楽しめます。


店内の本は自由に読むことが出来るので、ドリンク片手に気になる本をぱらぱら。
ふと目線をあげると、窓の外に広がる緑。

私は、ケーキもいただいてしまいました
かき氷など季節を感じられるメニューも登場しますよ。

さすが鎌倉山、喧噪から離れた静かな空間で、こんなゆったりとした時間を過ごしていいのだろうか?と思ってしまうほど、しあわせな時間でした。


ブックカフェだけじゃない?

さらに、惣 commonさんでは、さまざまなイベントが開催されています。

ウッドデッキでのヨガや、流しそうめんならぬ「流しさくらんぼ」!!!
青空の下でのブックマルシェなどなど…

「コミュニケーションの場」となるブック&カフェをテーマにされているということで、本を買う、本を読む、という一人で完結する行動だけでなく、人との接点も。

のんびり一人で読書や本選びを楽しむもよし、優雅なティータイムを楽しむもよし、イベントをチェックして本にとどまらないコミュニケーションを楽しむもよし!

人の数だけ楽しみ方があり、また違う味わい方をしに何度も伺いたくなってしまう惣 commonさん。
湘南エリアに行かれる際には鎌倉山まで少し足をのばして、本との付き合い方を一考する時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?


惣 çommon
HP:https://so-common.com/
Instagram:https://www.instagram.com/so_common_kamakurayama/


 


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