整理収納はサステナブルライフへの近道!靴収納編

slowz編集部

皆さん、靴の整理収納やお手入れはどうしていますか? かさばることも多い靴をどうしたらスッキリ収納できるか、理収納アドバイザー&クローゼットスタイリストの戎谷洋子さんがプロのテクと考え方についてご執筆いただきました。

 

 

最近、お客様にクローゼットやオシャレに関するアンケートを取らせていただいています。いただいた回答の中で、興味があることのひとつに「クローゼットの整理収納」と「長く使えるお手入れ」がありました。みなさんも、気になる話題ではないでしょうか?

 

必要なものだけを持って、お手入れしながら長く使うことは、サステナブルな暮らしの原点ともいえます。そこで今回は、靴箱の整理収納と、靴のお手入れについてお話ししていきます。

 

でもなぜ、クローゼットではなく靴箱なの?と思う方もいらっしゃいますよね。理由は

 

・自分だけが使うものなので、一人で「必要と不必要」を判断できる

・靴は比較的、数が少ないからすぐ終わる

・なのに即、暮らしが快適になる

 

ということで、靴の収納は比較的に簡単でサクサク進みます。ぜひ一緒にやってみませんか?

 

●整理収納ができた靴箱とは?



「整理収納ができた靴箱ってどんな状態?」と聞かれたら、なんと答えますか?まず目指したいのは

 

◎必要な靴だけ置いてある

◎自分で管理できる数しかない

◎出し入れしやすい場所に置いてある

 

この状態がキープできれば、余裕があって風も通る、スッキリとした靴箱になります。ではさっそく、はじめましょう。

 


●必要な靴を簡単に見分ける方法


お悩みで一番多いのは「どれを手放して、どれを残すか分からない」ということです。客観的に見分ける方法をお伝えします。

 

【自分に必要な靴と手放す靴の分け方】

①まず、すべての靴を出します。その時、ご家族やパートナーと住む方は、自分の靴だけを整理の対象にします。なぜか人は、自分以外の人のものを、先に気にする傾向があります。でも、人の持ち物の要・不要を勝手に判断するとトラブルにつながるので注意です。



自分の靴を全部出したら、次の4つに分けましょう。図のように、紙に書いて十字に分けるのがおすすめです。

 

①好き+履いている(残す)

②お気に入りじゃない+履いている(残す・使える靴だから)

③好き+履いてない(保留・履かない理由を考えて対処できないなら手放す)

④お気に入りじゃない+履いていない(手放す)

 

分けたら次のステップに進みます。

 

●自分が管理できる数にする

 

よく「靴は何足くらいなら持っていてもいいですか?」という質問を受けます。答えは「人それぞれ」です。

 

ただし絶対守っていただきたいのは、靴箱に入る数だけということ。もしあふれるのなら、キャパオーバーです。むりに詰め込めても、目に入らない靴は履かないし、管理できません。

 

では、もしも靴箱が大きくて、たくさん置くことができたとしても、存在を忘れる靴が出てきてしまい、結果使わないということも。

 

つまり理想の靴収納の条件は

・自分の靴をすべて見渡せる状態

・持っていることを忘れている靴がない

・欲しいときにすぐ取り出せる

1年以上はかない靴がない(冠婚葬祭用以外)

・すべてに収納する場所がある

 

この状態をキープできるのが、ご自分で管理できる数です。

 

さて、先ほど分けた靴は、靴箱にキレイに収まりましたか?キャパオーバーなら、①→②→③の順番で、優先して残します。

 

34秒で完了!簡単お手入れで、長くキレイをキープ

これで靴箱には、必要な靴だけがあるという状態です。靴を長く履くためには、お手入れも大切です。とても簡単なので「やったことない」という方も、ぜひトライしてみてください。

 

【手元に残した靴を長く履くために】

丁寧なクリーニングや保湿も大切ですが、面倒に感じてやめてしまっては意味がありません。だからこそ日々のケアは「簡単」である事がキモ。慣れてしまえば、歯磨きみたいな感覚でできます。

 


持っておくといいものは4つです。

 

・除菌シートorアルコールスプレー

・コットン

・靴用のブラシ

・脱臭&除湿剤

 

整理収納のお話をしたので、「脱いだらすぐに片付けなきゃ!」と思われるかもしれません。ですが靴は翌日、片付けるのが正解です。

 

①「脱ぐ」と「中敷を拭く」はセットで習慣に




まず、帰宅して靴を脱いだら中敷きを拭きます。靴の嫌なにおいや汚れの原因を、なるべく早く取り去ります。中敷きは、メーカーによって素材が違います。目立たないところでシミにならないか確認してください。

 

私は長年、アルコールスプレーをシュッとしてコットンで拭きあげています。アルコールが心配なら除菌シートを使ってみて。これだけで汗のべたつきが取れ、サラサラをキープできます。

 

②靴の表面を軽くブラッシング



 

外出後の靴は、砂埃などの汚れがいっぱい!ブラシでサっと払って、その都度リセットを。ホコリに水や油が合わさると、固まって取れにくくなります。でもその前に払えば、簡単に落とせます。

 

雨で濡れたときは、帰宅後すぐに柔らかい布やコットンで水分をとっておきます。ブラシは乾いてからかけてください。

 

③中に脱臭&除湿剤を入れる



2ステップがすんだら、脱臭&除湿剤を入れます。私が愛用しているのは無印良品のものです。

 

・消臭機能付き くりかえし使える除湿剤 10個入り 990円(税込)

 

できれば一晩、そのまま除湿をしたいところ。翌日、シューキーパーが必要なものは入れて、靴箱の定位置へ。

 

凄く汚れてしまったとき以外は、これだけやっておけば靴のキレイをキープできます。冬はブーツなど、湿気が逃げにくい形や素材の靴が増えて、いつもより汗をたくさんかいているそう。だから今からはじめるのがおすすめです。

 

ちなみに、この3ステップにかかる時間を計ってみました。結果、たったの34秒!これで大事な靴が長持ちするなら、続けられそうですよね。

 

整理収納とお手入れがサステナブルにもつながる

 

サステナブルやエコ、というと「大変そう」とか「いっぱい我慢をしなくては」と思ってしまうかもしれません。でも簡単なことを継続することが、個人でできる一番のサステナブルじゃないでしょうか?

 

・ムダなものを買ってゴミにしない

・買ったら長く使う

 

このふたつだけでも十分だと思います。そのためにおすすめなのが整理収納とお手入れです。年末は靴箱に取り組んで、新年からサステナブルライフ、はじめませんか?

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