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【サステナブルな暮らしの始め方】
SDGs、サステナブル、オーガニック、ヴィーガン、エシカル、フェアトレード... そんな言葉たちに触れる機会が、ぐぐっと増える中なんとなく興味があったり、やらなきゃいけないのかな?、やってみようかな?とは思うけれど も、具体的に動こうと思うと「オーガニックって高そう...」 「プラスチックって良くないんだよね?でもゼロにするのは難しいし、どこまで気にしたらいいん だろう?」
いろんなモヤモヤや疑問がわいてきて、一歩踏み出すのって難しいですよね。
今回は、サステナブルセレクションにも選定されたアパレルブランド AFRICL AFRICL 代表でもある沖 田紘子さんが実践している「サステナブルな暮らしの始め方」をお伝えしていきます。 サステナブル生活って実際どんな感じかなと思う人も多いと思うので、一例として何かヒントに なればと思い執筆いただきました。
サステナブルって何だろう?
サステナブル(Sustainable = 持続可能)という言葉が使われるとき、日本のメディアでは
「環境配慮」「エコ」「温暖化対策」といった環境面の取り組みやアプローチが話題になること
が、多いように思います。
でも実は、SDGs(Sustainable development goals = 持続可能な開発目標)として、国連 サミットで採択された目標は 17 個もの項目に分かれていて、もちろん「気候変動」「海洋資源」といった環境問題にかかわる目標もたくさんあるのですが、 「ジェンダー」「教育」などその分野は多岐にわたります。
エコなものを選ぶ、環境にやさしいことをするだけがサステナブルなわけではなく、
伝統文化を楽しんでも良いし、自分の身体にやさしい食べ物を選んだり 使っているものや買い物中に手に取ったもの、「これって誰が作ってるんだろう?」なんて興味 を持ってみるのも、実はサステナブルに繋がること。
例えば...ということで 私が実践していることを、ちょこっとご紹介していきます。
お掃除は棕梠の箒
(我が家では「山本勝之助商店」さんというお店の箒を使っています)
お部屋は、ときめくものに囲まれる空間であってほしい私 長らく掃除はスティックタイプの掃除機とクイックルワイパーを使っていましたが、どちらも見た目はときめかない...
ちょっと暗めの木の色やラタンといった素材の雰囲気が好きな私がときめいたのが、棕梠の箒と柿渋染めのはりみでした。
棕梠の箒は、かつて嫁入り道具でもあったという一生もののお掃除道具。 さらに棕梠からでる油がフローリングや畳のお手入れにも繋がるんだとか。
大きい家だとやっぱり掃除機に頼りたい...ということもありそうですが、私の今の暮らしには 時間を気にせず、さっと掃除が出来る棕梠の箒はむしろ心地好く馴染んでいます。
掃除の道具を、掃除機から箒に替えただけ、ですが、日本の昔ながらの手仕事を繋ぐ一助に も、環境にやさしい選択にもなっています。
何より、リビングにかかっている姿も良いお色で美しい...ちょっと面倒だった掃除の時間が楽 しみになっています。
めんどくさいと感じるポイントや、暮らしの中のこだわりは十人十色。 自分のライフスタイルやこだわりにフィットすることから始めるのも大切です。
贈り物やご褒美を応援したいお店で
昔から、日本も世界も旅をするのが大好きな私。
旅先で必ずといっていいほど購入や体験をするのが、その地域の伝統的な織物や染物。 大好きなんです。
我が家はタオルも、ラオスで購入した手紬の綿を藍染して織られたもの。
地域に根差してきた伝統的な手仕事の布が大好きなんですが、日本各地、世界各地に数多 ある布たちを全て購入していたら、博物館のようになってしまうので、憧れながらまだ我が家 にお連れできていないものもたくさんあります。
そこで代わりに...と行っているのが、ギフトや自分へのご褒美に購入するということ。 友達への出産祝いは、気になっていたインドのブロックプリントのブランドでコットンガーゼのスローケットを贈ろうかな?
お世話になった先輩にちょこっとお礼を渡したい... そしたら、ラオスの藍染のハンカチを渡そうかな?
今月は仕事頑張ったな~!という時は、憧れの大島紬のリメイクシャツ、買っちゃおうかな?
こんな風に、ついつい憧れてしまう「伝統文化を繋ぐこと」や「フェアトレード」をテーマに活動さ れているブランドやお店で、ギフトや自分へのご褒美を選ばせていただいています。
憧れのお店でお買い物をしている時間も、ほくほくとした気持ちになりますが、贈り物の時な ど「このお品はね...!」とそれがつくられた地域や伝統の技などについて、ついつい語ってし まうのも楽しいポイント。
今回は「布」を例にお話ししましたが、 スイーツのお店めぐりが好き!という方は、気になるオーガニックやビーガンの商品を扱って いるお菓子屋さんやフードロス対策に取り組まれているお店で手土産を買ったり...
美容アイテムが好き!という方は、オーガニックやクルエルティフリーのメイク用品、ヘア・ボ ディケアアイテムを贈り物や、自分へのご褒美に選んでみたり...
選ぶ時間も楽しみながら「ちょっといいもの」をぜひ取り入れてみてくださいね!
環境に優しい「エティーク」の固形シャンプーバー。
写真は、私がつかっているお気に入りのシャンプー「エティーク」のシャンプーバー。 固形、というと泡立ちが心配だったのですが、この子は少量でもしっかり泡立つので洗いやす いです。
化粧品は、エコやサステナブルをうたった商品が本当にたくさん登場していますが、具体的に どう環境に配慮しているのか?サステナブルなのか?わかりづらい商品も多く、本当にサス テナブルなの?となってしまいます。
こちらは包装は紙のみ、固形にすることでシャンプーに含まれている水を節約、動物性原料、 動物実験ゼロ、利益の 20%を動物保護団体に寄付、などどのように(実際にはポイントはも っとたくさん!)サステナブルなのか?分かり易かったのも決め手でした。
化粧品や日用品、私のおすすめを語り始めると止まらなくなってしまいそうなので、今回はこ のあたりで...
自分のすきなことや、取り入れるのが楽しい!なんだか気持ちいい!という気持ちを大切に、 「サステナブル」な暮らしを始めてもらえたら嬉しいな、と思います。