日々を過ごす場所でできること。自分も環境も心地いい「キッチンライフ」を送るために

slowz編集部

サステナブルな暮らしをしたいと思ったとき、最初からすべてを変えるとご自身や家族にもストレスがかかってしまいます。取り組みやすいところから少しずつアクションを増やしていくことで、無理なく環境にやさしい生活へとシフトしていけるはず。

まずは、毎日必ずすることから見直してみましょう。


無理せず美味しく!

サステナブルなキッチンライフを送るためのコツ


人によっては一日3回していることが「料理」。私は朝と夜キッチンに立ちますが、平日はキッチンにいる時間が一番長いかもしれません(睡眠を除いて)。

なので、料理やキッチン回りから環境のことを考えることで無理せずインパクトのあるアクションができるのでは?と考えています。

とはいえ、「忙しい毎日では料理するだけで精一杯、環境のことまで考えられない…」と思う気持ちも分かります。

毎日のことだからこそ、無理せず美味しく、サステナブルなキッチンライフを送りたいですよね。

そのために私がしていることがこちら。


・お気に入りのサステナブルなツールを見つける

・フードロス対策になるレシピを見つける

・洗い物を減らすコツを見つける


これらを意識することで、自分にも環境にとってもメリットのあるアクションを続けることができると考えています。



■お気に入りのサステナツールを見つける


気づくと道具だらけになりがちなのがキッチン。100円ショップでも手軽にキッチンツールが買える時代なので、プラスチック製品ばかりになっていたりします。

「壊れたらすぐ買い替える」「増えてしまったら捨てればいい」こんな考え方は一見ストレスが少なく見えますが、その分キッチンが雑然として収納スペースを圧迫したり、長い期間でみると無駄な出費がかさんでいる可能性が。

だから私は、「お気に入りのキッチンツールを長く使う」ことを大切にしています。

例えば、煮込みはもちろん、炊飯や揚げ物にも使えるホーロー鍋。とても丈夫で長持ちしますし、デザインも可愛いものが多いので、料理が面倒な時もテンションを上げてくれるところが気に入っています。

このストウブココットは、我が家にお迎えしてから今年で12年目。寿命は約20年とされているので、まだまだ折り返しですね。

料理に欠かせない計量カップも、大きめのガラス製のものを1つだけ。一人暮らしを始めたばかりのころはプラスチック製を使っていましたが、熱湯に耐えられなかったり、小さくて何度も水を測らなければならなかったりとストレスが多かったので、今では大きめのガラス製と決めています。



■フードロス対策になるレシピを見つける


農林水産省のデータによると、2021年に日本で発生したフードロスの量は前年から1万トン増え、523万トンでした。うち家庭からの廃棄量が244万トンと半分近くを占めています。

生ごみの処理が増えるのは、特に匂いが気になる夏はストレスでしかありません。

フードロスの中で最も多いのは野菜(廃棄量の約50%)。野菜のレシピ数を増やすことが、フードロスを減らすことに直結します。

週末はきんぴらや煮物など、作って数日食べれるものを用意することで平日の食事の準備が楽に。

それでも野菜が傷んでしまいそうなときは、野菜スープやカレーにしてしまうことが多いです。

最近は、野菜の皮やヘタ、種や切れ端を捨てずに冷凍しておき、溜まったら鍋で煮出してベジブロス(野菜だし)をつくるようにしています。

傷みそうな野菜があって、レシピのレパートリーにも限界がきていたら、野菜だしにしてしまうのも一つの手です。


■洗い物を減らすコツを見つける


キッチンでできるサステナブルアクションの1つとして、「洗い物を減らす」が挙げられます。

洗い物が減ると時短になるのはもちろん、使う水や洗剤の量、スポンジから流れ出るマイクロプラスチックも減らすことができます。

例えば、朝食をワンプレートにするだけでも食器の量が減って片付けが楽に。

使い古したタオルを小さく切ったウエスを常備して、食器やフライパンの油汚れを拭き取ってから洗えば排水汚れが減り、使う洗剤の量も少なく済みます。

肉を切るときは、切り開いた牛乳パックをまな板代わりに。そうすることで都度まな板を洗って消毒する手間が省けます。


他にもキッチンでできるサステナブルなアクションは数多くあると思いますが、今回ご紹介したポイントは「自分にも環境にも優しいかどうか」という基準で選びました。

長い時間を過ごす場所だからこそ、無理せずに楽しく続けられることが大事だと思っています。

ぜひ皆さんも参考にしてみてくださいね。



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